小説「ZOO 2」乙一 集英社
・血液を探せ!
ある朝、別荘で目が覚める資産家の主人公、自分が全身血まみれなことに気がつく。
脇腹には包丁が刺さっている。
幸か不幸か主人公は一切痛みを感じない体、しかし、血はどんどん流れ意識は遠のく。
残された時間で犯人を捜せるか…
・冷たい森の白い家
伯母の家の馬小屋で馬の世話をしながら暮らす。
必要がなくなると、わずかなお金を渡されそこも追い出される。
しばらく放浪するが、森に家を建てることにする。
人間の死体つかった家を…
・Closet
過去に罪を犯した女性。
義弟にそのことを知られ追い詰められる。
しかし、その義弟は殺されてしまう。
自分への疑いを避けるため工作するが…
・神の言葉
その少年が言葉を声に出し念じると、周囲の生物はその通りに動いてしまう。
不思議な能力に驚きつつも使っていくうち、生活に違和感を感じるように…
・落ちる飛行機の中で
とある決意を胸に飛行機に乗る女。しかし飛行機はハイジャックされてしまう。
その犯人は飛行機をT大学にぶつけ、乗客を道連れに自殺すると…
そんなとき、女の隣の席に座るセールスマンが女に話しかける。
「安楽死の薬買いませんか?」
・むかし夕日の公園で
近所の小さな公園、夕方だれもいなくなったころ
男の子は一人砂場で遊ぶ。
砂場の底はどうなっているのかを知るために掘り続ける。
穴に腕を入れ肩のあたりまで掘ったあたり、なにか柔らかいものが手に触れる…
----------------
乙一の短編集「ZOO」を2冊に分けて文庫化したものの2冊目。
「ZOO1」はどことなく統一した雰囲気みたいなものがあって、一気に読んでしまいましたが、この「ZOO2」はなんか寄せ集め感がありますね。
よくいえばバラエティに富んでる?
面白かったのは「落ちる飛行機の中で」かな。
明るい話、くらい話、怖い話など、どれも特徴があって1冊の本としてくくるのは難しい本ですね。