書籍・雑誌

小説「彼女が死んだ夜」西澤保彦

小説「彼女が死んだ夜」西澤保彦

一度読んだ本をまた買ってしまうことってありますよね?
今回買ったこの本はまさにそれです^^;
まあ、かなり前に読んだ本だったので、内容もはっきりとは覚えてなくて楽しめたから、これはこれでよかったかな。
でも、本棚のスペースが…

この作品は時系列的には匠千暁シリーズの第1作目。
このシリーズでは、タックとタカチの関係性が好きで、シリーズが進むごとに展開が気になって続きを読んでいました。
「黒の貴婦人」以降、最近は続きもでていなくて、ひさしぶりにこのシリーズを読みましたが、タック、タカチ、ボアン先輩、ウサコ、みんな魅力的でまた読み返してみたくなりました。

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ジャンプスクエア7月号

ジャンプスクエア7月号

またまた買うのを忘れそうになって…^^;

新連載で「貧乏神が!」が始まりましたね。
なんとも微妙なノリですけど、続きは気になるかなぁ

あと、「紅」は過去の話になって、すごくいい感じ(*゚ー^)ъ☆

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小説「ターン」北村薫

小説「ターン」北村薫

主人公は森真希。29歳の版画家。
ある夏の日、車を運転していたら、ダンプカーと衝突し、自分の乗った車を横転させてしまう。
事故の実感も曖昧なまま、意識が遠のいていく…

次に気がつくと、自宅の1室で目が覚める。
午後3時15分…
変わらない風景に安堵するが、なにかが違う。
この世界には他の誰もいなくなっていた。

そして、この世界で真希がどんな生活を送ろうとも
定刻がくると一日前の自宅に強制的に戻されてしまう。
このターンを続ける世界から脱出できるのか…

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序盤は少し文章が読みにくく、内容を把握するのが大変でしたが、中盤以降、物語が進むにつれて、どんどん引き込まれていきました。
ただのSFで終わらず、人物描写もしっかり描かれることによって、物語に深みが産まれたのだと思います。

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小説「心霊探偵 八雲1」神永学

小説「心霊探偵 八雲1」神永学

大学の「映画同好会」に住む不思議な青年・斉藤八雲
ひどい寝癖と眠そうな目をした皮肉屋

彼には死者の魂が見えるという不思議な力がある
その力のため、次々と怪事件に巻き込まれていく

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ミステリとしてはいまいちですが、ドラマとしては単純に楽しめました。
八雲のキャラも個人的にはツボです。
言葉がぶっきらぼうだったり、子供かと思うくらい唯我独尊な感じがたまりません(Mだから?w

このシリーズの文庫版はこれから刊行予定みたいですね。
続きもはやく読んでみたいなぁ

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小説「どきどきフェノメノン」森博嗣

小説「どきどきフェノメノン」森博嗣

GWでお天気もいいですねぇ
そんな日には家に引きこもって読書ですよw
というわけで、一気に2冊目も読了です。

「すべてがFになる」「四季シリーズ」など、S&MシリーズやVシリーズで有名な森博嗣さんの作品です。
わたしはこの作家さんの大ファンなので、かなりひいき目しているかもしれません。

この作品は、森博嗣さんにしてはめずらしくラブコメ?になっています。
これがラブコメなのかどうかは、ちょっと微妙な感じでもありますけど、森博嗣風ラブコメなのでしょうね。

主人公の窪居佳那は、理屈っぽくて妄想好き、飲酒時の記憶喪失が悩みという、かなり変わった女の子です。
物事を論理的に考え、常にクールであろうとする反面、「どきどき」することが大好き。
この「どきどき」にかける情熱により、たびたび暴走してしまいます。
解説の多部未華子さん曰く、めんどくさい女の子。
まさしくそんな感じの主人公です。

大学の後輩、鷹野と水谷
指導教官の相澤
謎のお坊さん武蔵坊
ひと癖もふた癖もある登場人物の中、佳那を一番「どきどき」させるのは誰か?

森博嗣さんらしい、ちょっとシニカルな笑いがちりばめられていて、思わずふっと笑みがこぼれてしまいます。
当たり前のラブストーリーにあきあきしている人は是非読んでみてください。

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小説「リアル鬼ごっこ」山田悠介

小説「リアル鬼ごっこ」山田悠介

西暦3000年、日本に似たとある王国。
王様の思いつきで、突如リアル鬼ごっこが始まる。
狙われるのは全国の佐藤さん
鬼は王国の精鋭部隊
もし捕まったら、処刑されるというルール

7日間にわたる大量虐殺
佐藤さんは否応なく生死を分けた鬼ごっこに参加させられる。

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ひさしぶりの読書でした。
でも、この本の内容はいまいちでしたねぇ^^;
バトル・ロワイアルのなん番煎じ?という感じです。

文章も軽薄で最後まで感情移入ができませんでしたし、個々のエピソードも無理矢理感が強いです。
読めば読むほど冷めていきます。

ベストセラー作品ということで期待したのですが、残念ながらわたしには合わなかったようです。

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小説「死の精度」伊坂幸太郞

小説「死神の精度」伊坂幸太郞

死神は身近にいる。
1週間の調査ののち、対象者の死に可否がくだされ、8日目には死が実行される。

死神たちは、調査のために人間に扮して対象者に近づく。
しかし、死神たちは人間には興味がない。
それでも、今日も調査のためにやってくる。

それが彼らの仕事だから…

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金城武さん主演で映画化もされる作品です。
色々つっこみどころのある設定ではありますが、死神のキャラですべてを帳消しにしていますね。
物語のほうも全6編の短編集という形なのですが、全部読み終わってとてもスッキリしました。

1つ1つのお話はわりと淡々と進んでいってあっけなく感じますが、なにかじんわり「よかったなぁ」と思わせてくれる作品です。

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小説「西の魔女が死んだ」梨木香歩

小説「西の魔女が死んだ (新潮文庫)」梨木香歩

不登校になってしまった中学生のまい
環境を変えるため、大好きな祖母の元へ預けられる。
そして、その祖母こそ西の魔女であった。
まいは魔女になるための修行を行うが、その内容は「なんでも自分で決める」ということだった…

ひと月あまり、大好きなおばあちゃんと一緒に暮らす。
その時間は、まいにどのような影響を与える時間になるのか

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映画化にあわせて、平積みされていたので手に取ってみました。
内容的には、自己啓発的な面があるので、そういうのが苦手な人には少し退屈かもしれません。

わたしはこの本の考え方に近い部分が多々あり、ふむふむ…という感じで最後まで読めました。
でも、物語としてはちょっと内容が薄いかなぁと思いますね。
登場する人物はとても魅力的ですし、もっと描写を濃くして、色々なエピソードを読んでみたかったです。

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小説「紅蓮女」上甲宣之

小説「紅蓮女」上甲宣之

そのケータイはXXで」に続きこちらも読んでみました。
正直なところ、この作家さんにはあまりいい印象がないのですが、店頭で本を見つけたら、なぜか引き寄せられてしまいました^^;

内容としては、あいかわらず荒削りというのか、気になるところも多々あります。
しかし、突拍子もないアイディアの数々は健在で、思ったより楽しく読み進めることができました。
ヘンに期待したり、身構えたりせずに読んでみると、おもちゃ箱をひっくり返したような、作者の世界観がクセになってくるかも?w

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ジャンプスクエア3月号

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Lの表紙が美しいですが、中身には全然関係なかったりもw
クレイモアはようやく話が進みそうな気配をみせて今月号は終了。

読み切りは「銀魂」の空知英秋さんの作品でした。
銀魂というタイトルは知っているものの、まだ読んだことはなかったのですが、この読み切り作品を読んでみて、そちらのほうにも興味がわきました。

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小説「約束」石田衣良

小説「約束」石田衣良

いや~ひさしぶりに本を読んで大泣きしました。
泣ける本として紹介されていたので、かなり身構えて読み始めたつもりが…

題材として子供が取り上げられているものが多く、これは卑怯だよと思いながら読み始めたのですが、物語が進んでいくうち、そんなことも忘れてぼろぼろ涙がこぼれてしまいました。
病気や死など重い話ばかりなのに、読み終わったあとは少し前向きになれる、そんな作品でした。

わたしのつたない言葉で説明するには限界があります。
是非、実際に読んで感じてみてください。

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小説「空の境界」奈須きのこ

小説「空の境界」奈須きのこ

綾辻行人さんの解説に惹かれて読んでみました。
文章に少しくせがあって、ちょっと読みにくかったです。
あと、同じような内容の文章が繰り返されている部分もあって、無駄にページ数ばかり増えてしまっている印象ですね。

「新伝綺」というものにはいまいちピンときませんでしたけど、内容的には面白かったです。
いわゆる普通の小説を期待して読むとがっかりするかもですが、ライトノベルだと思って読めば、作品の雰囲気も良く、キャラクターに魅力もあって、十分に楽しめます。
ただ、物語自体はそれほど複雑なものではないので、もう少しコンパクトにまとまっているともっと良かったですね。

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小説「東京奇譚集」村上春樹

小説「東京奇譚集」村上春樹

村上春樹さんの本を読むのはたぶんコレが初でした。
不思議をテーマにした、5つの短編からなる作品です。

村上春樹さんという方は、なんとも形容しがたい文章をお書きになる作家さんですね。
ほかの作品を読んだことがないので、全部がそうなのかはわかりませんが、つかみ所がない感じが、この作品にはとても合っていました。

内容的には、とても静かに淡々と進んでいくので、対象年齢は少し高めなのかなぁという気がします。
しかし、読み終わったあとには不思議な余韻が残り、もう一度読み返してしまいました。

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小説「東京少女」林 誠人、笹原 ひとみ

小説「東京少女」林 誠人、笹原 ひとみ

主人公は高校生の未歩。
父は亡くなり、母と2人暮らしをしている。
未歩は父のことを思い、好きだった月を眺める。

そんなある日、母からの提案で未歩の入学祝いをすることになる。
場所はホテルのレストラン、行ってみるとそこには一人の男性。
母の交際相手を紹介される。

未歩は動揺し、その場から逃げるが、途中でケータイをなくしてしまう。
その夜、なくしたケータイへ電話をかけると、電話に出たのは100年前、明治時代の書生、時次郎だった。

いろいろな会話をするうち、お互い惹かれあうが、別れは突然やってくる…

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主演:夏帆の映画「東京少女」の小説化。
東京少年」に続き、この「東京少女」も読み終わりました。
こちらもすんなり読める小説で1~2時間もあれば、読めてしまいます。
ちなみに、この2作にはなんのつながりもないので、どちらから読んでも問題はありません。

タイムトラベル物…といっても、時間移動するのはケータイのみ。
その設定からして現代的で面白いですね。
(世にも奇妙な物語で同じようなのがあったような…?忠臣蔵の時代にケータイっていうの)

電話での会話以外のストーリーもよくできていて、物語に引き込まれていきます。
終わり方は悲しいけど、ハッピーエンドと思わせる締め方になっていて良かったと思います。
こういう話には弱いから、思わずうるっとしてしまいました…

東京少年」「東京少女」どちらもオススメです。

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小説「東京少年」渡邉 睦月、村上 桃子

あけましておめでとうございます。
新年最初の更新は昨年と同じく、読んだ本について…

小説「東京少年」渡邉 睦月、村上 桃子

幼くして両親を交通事故で亡くしたみなと。
寂しいときになんでも話せる文通相手のナイト。
2人は9才のころから10年間手紙のやりとりを続けた。

そんなある日、みなとはバイト先で恋に落ちる。
「ナイト、あたし好きな人ができたみたい」
ナイトにはすべてを相談してきた、今回も…

しかし、この手紙によって、この関係に変化が訪れる。

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主演:堀北真希の映画「東京少年」の小説化。
もとが映画脚本ということもあり、小説として考えると、かなり短いです。
でも、そのぶん短時間でさらっと読めました。

文章量は少なくても、内容はさほど薄いということはなく、破綻なく描かれていました。
ラブストーリーというのとは少し違うような気もしますけど、最後まで気持ちよく読めました。

寝正月のまったりした頭で読むには、ちょうどいい作品だと思います。
東京少女」もあわせて読んでみてはいかがでしょうか?

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小説「そのケータイはXXで」上甲宣之

小説「そのケータイはXXで」上甲宣之

大学の友人、しよりと愛子。
2人旅で訪れたのは山奥の温泉地。
よそ者を避けるような住民たちの視線に違和感を感じながらも露天風呂につかる2人。

一足先に露天風呂をあとにしたしよりは、旅館の自室へ戻る。
すると、突然押し入れからケータイの着信音が鳴り響く。

おそるおそる電話に出ると、男の声で「身に危険が迫っていると」告げられる。
その村には恐ろしい言い伝えがあり、今すぐ脱出しないと片目、片腕、片脚を奪われ、生き神として座敷牢に一生監禁されてしまうという。

男の言葉を信用していいのかわからないしより。
しかし、そこで突然の停電…旅館の仲居が様子を見に来る。
電話の男は「今すぐ逃げろ」と…

わけがわからないまま、しよりの逃亡劇が始まる。

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映画化もされ、第1回「このミステリーがすごい」大賞の読者投票2位ということで期待して読みました。
しかし、内容のほうは、いまいち期待にそうものではありませんでした。

ごちゃごちゃと詰め込みすぎていて、まとまりが無く、作品としての統一感がないです。
その中でも、とくに登場人物の描かれ方が不安定で、読んでいてもどうもイメージがしにくく、最後までその引っかかりを解消できませんでした。

物語の構成自体は、突飛ではありますけど、アイデアに富み、次々と降りかかるアクシデントが新鮮でした。
その点でも、いま一歩という印象を受ける作品です。

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ジャンプスクエア創刊

ジャンプスクエア創刊

駅の広告やテレビCMで気になっていた「ジャンプスクエア」の創刊号。
近所の本屋さんには売ってなかったのですが、見かけたという人からメールがあったので、お願いして買ってきてもらいました(*^∇^)v

るろうに剣心の和月伸宏さん、DEATH NOTEの小畑健さん、そしてなにより、MIND ASSASSINのかずはじめさんの作品が楽しみです。

この手のコミック雑誌を買う習慣がないので、次号以降買うかどうかはわかりませんけど、とりあえず、記念の1冊ということで…

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小説「そして扉が閉ざされた」岡嶋二人

小説「そして扉が閉ざされた」岡嶋二人

富豪の一人娘が車で崖から落ちるという事故にあった。
その事故を不審に思った娘の母は、娘が死んだ日、一緒にいた娘の遊び友達4人を自分の別荘の地下シェルターに閉じこめる。

あの事故の真相は何だったのか?
4人はそこから逃れようと脱出を試みながら事故のことを推理する。
そして、あかされる意外な結末は?

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限られた空間、少ない登場人物、意外な結末、この三つの要素がこの作品のキモである。
コンパクトでありながら奥深い、構成力の高さが素晴らしい。
文章も大変読みやすく、 全体的によくまとまっている印象があります。

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小説「アヒルと鴨のコインロッカー」 伊坂幸太郞

小説「アヒルと鴨のコインロッカー」 伊坂幸太郞

大学入学を機に一人暮らしを始めた椎名。
引っ越してきたアパートで最初に出会ったのは、しっぽの折れた猫…そして河崎と名乗る青年。

出会って早々、河崎は「一緒に本屋を襲わないか」と椎名に強盗の話を持ちかける。
その目的は友人にプレゼントする一冊の広辞苑。

こんなおかしな話から、物語は意外な方向へと展開する。

2年前おきた「ペット殺し」という残忍な事件。
2つの物語が交差して1つになる。

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今年映画化もされた作品です。
伊坂幸太郞らしい、軽くて読みやすい文章でページ数のわりにはすんなり読めました。
でも、陽気なギャング同様、キャラクターに魅力はあるんですけど、ストーリー展開が読めてしまって、後半は惰性で読むようになるのが残念でした。

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小説「夏と花火と私の死体」乙一

小説「夏と花火と私の死体」乙一

9才の2人の少女。五月と弥生は同級生でとても仲良し。
いつも一緒に遊び、この日も木登りをして弥生の兄を待っていた。

木の上で2人で話していると、弥生は実の兄である健のことが好きだと五月に告げる。
「兄妹じゃなくて、他人同士だったらよかったのに…」

それを聞いた五月は、自分も健のことが好きだという。
「いつも一緒にいられる2人がうらやましかった…」

この瞬間、弥生の心には暗い影がおち、木の上から五月を突き落として殺してしまう。
そこにやってきた健、弥生から事情を聞き、死体を隠そうと提案する。
「ここで死んだことがばれなければいいじゃないか」

大人たちの捜索も始まり、どこに隠せば安全なのか…
これにより、兄妹の悪夢のような4日間が始まる。

表題作「夏と花火と私の死体」と「優子」の2編。

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乙一さんのデビュー作。
16才の時に書いた作品だと聞きましたけど、この構成力には脱帽ですね。
全編、五月の一人称で語られる斬新な語り口。テンポもよくて飽きさせない文章力。
乙一さんの作品は好きでよく読みますが、デビュー作から変わらぬ完成度の高さです。

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小説「クワイエットルームにようこそ」松尾スズキ

小説「クワイエットルームにようこそ」松尾スズキ

佐倉明日香は、ある日恋人と喧嘩をして、そのあげく薬の過剰摂取をしてしまい、精神病院の閉鎖病棟に担ぎ込まれる。
そこで拒食・過食・虚言・自傷など、さまざまな理由で入院している患者に出会う。
最初、明日香は「薬の過剰摂取は事故で、自分は自殺する気など無かった」と言い、この病棟に居心地の悪さを感じるが、まわりと交流していくうちに「自分は自殺したかったのだろうか」と自分を見つめ直すことになる。
自分は普通であり正常だと思う気持ちと、自分は特別で異常なのでは…と思う気持ちのあいだで揺れ動く心。

絶望から再生への14日間の物語。

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現在、同名映画が公開中の作品です。
絶望から再生への…という内容なので、いちおうハッピーエンド?ではあるんですけど、その途中は痛くて苦しいストーリーです。
でも、登場人物達はどこか憎めないキャラばかりで、そのエピソードにより救われる感じがしました。

解説で枡野浩一さんが『死ぬとき、人は「死のう死のう」と思いながら死ぬのではなく、どちらかといえば、むしろ「生きよう生きよう」としながら死のほうへころんでしまう、死ぬつもりもないのに、あっ、なんか死んじゃった…そんなふうに』と書いてあるのが、すごくわかる気がします。

おかしくて笑うというのとは少し違いますけど、もう笑うしかない境地っていうんでしょうか?
これは映画も見てみたいなぁと思わせる作品でした。

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小説「イン・ザ・プール」奥田英朗

小説「イン・ザ・プール」奥田英朗

伊良部総合病院。
綺麗で近代的な総合病院、その地下フロアの薄暗い一角にあるのが神経科診察室。
そこには色白で太った神経科医、伊良部一郎がいる。
やってくる患者はひとクセもふたクセもある患者ばかり、しかし、それ以上に変わっているのが治療をする医者。
考えているのか考えていないのか?
名医なのかヤブ医者なのか?

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第一印象はあまり好きな作品ではありませんでした。
どうも伊良部一郎という人物が生理的に受け付けない…
しかし、最後まで読んでみて感じたのは、作者はそれも見越して書いているんだなぁということです。

こういう人物なのに、なんかうまくいってしまう…
そこには伊良部一郎という人物の計算があるのか、それともなにか違う力によるものなのか…

そんな風に少し距離をおいて読んでみると、もう少し見てみたいと考えている自分に気づきました。

このシリーズはほかにもあるようなので、機会があればそれも読んでみたいと思います。

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小説「暗黒童話」乙一

小説「暗黒童話」乙一

事故で片眼を失った女子高生の白木菜深。
そのショックから、左眼と同時に記憶も失ってしまう。

そんな失意の菜深に臓器移植の機会がやってくる。
死者の眼球を手にし視力は回復した菜深だったが、時折、左の眼が様々な映像を脳裏に再生しはじめる。
それは、その死者の眼が見てきた映像の記憶だった。

眼の記憶を見続けるうち、菜深はその持ち主だった者に興味を持ち、生前住んでいた町を訪ねるため旅に出る。

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眼の記憶を頼りに旅をする菜深、童話作家の三木、その三木が書いた暗黒童話「アイのメモリー」の3つのお話しが絡みあって展開されます。

タイトルから連想されるとおり、グロテスクな表現も多く、そういうのが苦手な人には辛いかも?
細かいトリックやオチにも特に驚かされることはありませんでしたが、物語自体はとても良くできており、長編でも中弛みせず読み終えることが出来ました。

ただ、これはホラーなのかな?

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小説「夏の夜会」西澤保彦

小説「夏の夜会」西澤保彦

主人公 見元は小学校時代の友人の結婚式へ参加した。
ついたテーブルには小学校のクラスメイト達
自然と昔の事へと話題が移る。
皆がそれぞれ自分の記憶をたどり語り出す…
厳しかった女教師の話
夏休み中に起きた事件の話
結婚式には参加していないクラスメイトの話

それぞれの記憶の曖昧さ、又聞きによる誤解もあって、会話に食い違いが出てくる。
忘れていたいこと。忘れてはいけないこと。
見元は記憶の奥にしまったなにかを探し始める…

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人間の記憶とはいかに恣意的で曖昧であるかという作品。
たしかに嫌なことをした本人は忘れていても、された人は憶えているとかありますよね。
どうしても人間って自分に都合のいいように記憶を改ざんしますから…

過去の出来事について真実を見つけ出すというのは大変困難なことであると思います。
関係者数人で記憶の答え合わせをしても、そこに各個人の主観や曖昧さが加わりますからね。

そこが人間関係の面白い部分でもあり、ドラマを生む要素でもあるんでしょう。
そんなことを考えさせられた作品でした。


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小説「暗いところで待ち合わせ」乙一

小説「暗いところで待ち合わせ」乙一

電車駅近くの一軒家、独り静かに暮らす女性「ミチル」
ミチルは視力を失い、心も閉ざし生活していた。

そんなある日、近くの駅で殺人事件が起きる。
犯人として追われる男性「アキヒロ」
アキヒロはミチルの家に逃げ込み居間の隅にうずくまる。

最初こそ目の見えないミチルはアキヒロに気がつかなかったが、時間が経つうちその存在に気づきだす…
しかし、他人の存在に怯えるミチルはこの奇妙な同棲生活を続けようとする。

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2006年秋、出演:田中麗奈、チェン・ボーリン で映画化されます。公式HPはこちら

この作品の設定を読んだとき、あんまりいい気持ちはしなかったんですけど、乙一さん流のオチに期待して読んでみました。
結果的には、期待していた方向とは違いましたね。
でも、これはこれでとてもいい作品だったと思います。

自分がどう見られているんだろうと気にしてみたり、自分の存在をその場に馴染ませる仮面をかぶってみたり…
ミチルやアキヒロの悩み、わたしも共感できる部分が多々あり、一緒に悩み考えることが出来ました。
そこまで強くはなれないですが、自分もがんばろうと思える作品ですね。


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著者:乙一
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小説「地下鉄に乗って」浅田次郎

小説「地下鉄に乗って」浅田次郎

同窓会で四半世紀ぶりに学友と再会した小沼真次。
その帰り酔った体を引きずりながら地下鉄駅の階段を上る。
そこで目の当たりにした光景は三十年前の街の姿だった。
三十年前のその日は、父親とケンカした兄が地下鉄に飛び込み自殺をした日…
真次は兄の自殺を止めようと走り出す。
物語はこのあとも時代を行き来し、真次は自分の家庭の歴史を知ることになる。

----------------

2006年秋、出演:堤真一、岡本綾、常盤貴子、大沢たかお で映画化されています。
わたしも自分の親の若き日、青春時代、幼少期、のぞいてみたいと思ったことあります。
その時、なにを考え、どういう人たちに囲まれ、どのようにして現在につながるのか…
そんな少しせつなくも壮大な物語に仕上がっています。

細かいことをいうと、若干辻褄が合わない部分もあったりはしますけど、この手の話で細かいことを気にするのは野暮ですよね。
純粋に戦中・戦後の日本の混乱期を生きた人間たちのがんばりを考えてみることも必要ですね。


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小説「アキハバラ@DEEP」石田衣良

小説「アキハバラ@DEEP」石田衣良

人生相談サイト「ライフガード」のユイに引き合わされた3人。
吃音症のページ、潔癖性のボックス、フリーズしてしまうタイコ。
この3人にアキラ、イズム、ダルマの3人を加えた6人で会社を興す。
大切な人を失い、最初は自分たちの進むべき道に迷い苦悩する。
しかし、自分たちの才能を信じ、6人の力が合わさったとき、ネット上に奇跡がおこる…

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ドラマ、映画、コミックと次々メディア展開している作品の原作本。
わたしはドラマとコミックは見たことありました。
どれも多少設定が違ったりして、いい意味で裏切られます。
でも、その中でもこの原作本は一番良かったです。
各キャラクターが魅力的で、物語にもスピード感があり、厚めの本ですが1日で読み終えてしまいました。
ただ、ネットの専門用語など少しわかりにくかった感じも。

わたしは関西の人間なので、アキハバラの風景などは想像するしかないですけど、それでも十分空気感は伝わってきました。
とてもエネルギーあふれる、なにかが起こるような予感を感じる…
そんな若者たちの物語です。


アキハバラ@DEEP Book アキハバラ@DEEP

著者:石田 衣良
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小説「ZOO 2」乙一 集英社

小説「ZOO 2」乙一 集英社

・血液を探せ!
ある朝、別荘で目が覚める資産家の主人公、自分が全身血まみれなことに気がつく。
脇腹には包丁が刺さっている。
幸か不幸か主人公は一切痛みを感じない体、しかし、血はどんどん流れ意識は遠のく。
残された時間で犯人を捜せるか…

・冷たい森の白い家
伯母の家の馬小屋で馬の世話をしながら暮らす。
必要がなくなると、わずかなお金を渡されそこも追い出される。
しばらく放浪するが、森に家を建てることにする。
人間の死体つかった家を…

・Closet
過去に罪を犯した女性。
義弟にそのことを知られ追い詰められる。
しかし、その義弟は殺されてしまう。
自分への疑いを避けるため工作するが…

・神の言葉
その少年が言葉を声に出し念じると、周囲の生物はその通りに動いてしまう。
不思議な能力に驚きつつも使っていくうち、生活に違和感を感じるように…

・落ちる飛行機の中で
とある決意を胸に飛行機に乗る女。しかし飛行機はハイジャックされてしまう。
その犯人は飛行機をT大学にぶつけ、乗客を道連れに自殺すると…
そんなとき、女の隣の席に座るセールスマンが女に話しかける。
「安楽死の薬買いませんか?」

・むかし夕日の公園で
近所の小さな公園、夕方だれもいなくなったころ
男の子は一人砂場で遊ぶ。
砂場の底はどうなっているのかを知るために掘り続ける。
穴に腕を入れ肩のあたりまで掘ったあたり、なにか柔らかいものが手に触れる…

----------------

乙一の短編集「ZOO」を2冊に分けて文庫化したものの2冊目。
「ZOO1」はどことなく統一した雰囲気みたいなものがあって、一気に読んでしまいましたが、この「ZOO2」はなんか寄せ集め感がありますね。
よくいえばバラエティに富んでる?
面白かったのは「落ちる飛行機の中で」かな。
明るい話、くらい話、怖い話など、どれも特徴があって1冊の本としてくくるのは難しい本ですね。


ZOO〈2〉 Book ZOO〈2〉

著者:乙一
販売元:集英社
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小説「ZOO 1」乙一 集英社

小説「ZOO 1」乙一 集英社

乙一の短編集が2冊にわかれて文庫化。

・カザリとヨーコ
一卵性双生児の姉妹。なぜか姉のヨーコだけが母親から虐待を受ける。
虐待が続くうち、ヨーコもそれが当たり前なのだと感じるようになっていく。
しかし、そんな生活に一石を投じる出来事がおこる…

・SEVEN ROOMS
買い物途中に拉致される姉と弟、監禁された部屋の隣には、同じ部屋が6つ。
7つの部屋に監禁される女性達、この姉弟はいかにここから抜け出すのか…

・SO-far そ・ふぁー
両親と子供の3人家族。子供からは両親とも存在し普通に会話も出来る。
しかし、父は事故で母が亡くなったといい、母は事故で父が亡くなったという。
子供を中心とした家族関係、一見うまくいっているかに思えたが…

・陽だまりの詩
地下倉庫の作業台の上、1人のロボットが生まれる。
作ったのは森の中にある家の主人。主人は病原菌に冒され、余命1週間だという。
ロボットには自分の身の回りの世話をし、そして、自分が死んだら埋葬して欲しいと…

・ZOO
付き合ってた女性を殺してしまう。
自分が殺したとわかっているのに、真犯人を捜そうと奔走する男。
女性の死体の写真を毎日自分の部屋の郵便受けに投函する…

この「ZOO 1」の5編の短編は同名映画にもなっています。

----------------

「GOTH」の乙一の短編集。
1つ1つの短編の完成度が素晴らしく、とても楽しく読めました。
個人的には「SEVEN ROOMS」と「陽だまりの詩」が好きです。
舞台設定など深く考えずに、雰囲気に浸るといいですね。
引き続き「ZOO 2」も読みたいと思います。

ZOO〈1〉 Book ZOO〈1〉

著者:乙一
販売元:集英社
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小説「陽気なギャングの日常と襲撃」伊坂幸太郎

小説「陽気なギャングの日常と襲撃」伊坂幸太郎

陽気なギャングが地球を回す」の続編。
前作の4人組がまたいろいろな事件に巻き込まれる(首をつっこむ?)

前作でも魅力的な4人組でしたが、今作ではさらにパワーアップして、よりキャラクターの個性が前面に出ていて、一人一人に愛着を持って読めました。
前半は個人に焦点を当てた短編が続きますが、後半すべての短編が1本につながります。
構成は凝っていますが、文章はあいかわらず読みやすく、とてもバランスのいいオススメな1冊です。

陽気なギャングの日常と襲撃 Book 陽気なギャングの日常と襲撃

著者:伊坂 幸太郎
販売元:祥伝社
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小説「陽気なギャングが地球を回す」伊坂幸太郎

小説「陽気なギャングが地球を回す」伊坂幸太郎

人間嘘発見器「成瀬」、天才スリ「久遠」、演説の達人「響野」、精確な体内時計を持つ「雪子」
そんな4人が出会って1つの目的のために動き出す。
それは銀行強盗…
成瀬の正確無比な計画によって次々と成功を収めるが、ある日思わぬ誤算が起きる。
銀行強盗には成功し、現金4千万円を手にするが、その逃走中に別の強盗と鉢合わせ。
せっかく手に入れたお金を横取りされてしまう…
お金を取り戻すため4人は行動を始めるが、そこには不穏な影が…

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大沢たかお、鈴木京香、佐藤浩市、松田翔太などのキャストで映画化もされた作品。
ジャンルとしてはなにに分類されるのかなと考えてしまう作品ですね。
いちおう都会派サスペンスとなってはいますけど、サスペンスというほど緊張感はないですし。
どちらかといえばコメディ、先も読めてしまう内容ですが、肩を張らず気軽に読むと吉でしょうね。
各キャラクターは魅力的で続編の「陽気なギャングの日常と襲撃」も楽しみですね。(購入済)

陽気なギャングが地球を回す Book 陽気なギャングが地球を回す

著者:伊坂 幸太郎
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小説「虚空の逆マトリクス」森博嗣 講談社

小説「虚空の逆マトリクス」森博嗣

「すべてがFになる」のS&Mシリーズ、「黒猫の三角」のVシリーズ。
ほかにも四季シリーズや、現在進行中の「φは壊れたね」からなるGシリーズなど。
わたしはこの作家の本が好きでほとんどすべて読んでいます。
しかし、この作家さんの筆の速さには驚かされますねぇ。
数ヶ月おきには新作が出て、しかも短編集ばかりではなく、ちゃんと長編の続き物が次々完成する。
いつかシリーズごとにちゃんと読み直して、感想をまとめたいなぁと考えているんですけど、まずは今回の短編集を読んだので、そのお話しを…

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「ゲームの国」
食堂で働く「星茂佳奈」趣味は回文作り、ある日食堂で死体を発見してしまい、死体のそばには「ほし」の文字、同じ回文同好会に所属する伯母のリリおばさんと殺人事件の謎を解く。

話の内容自体はあまり印象にのっていないんですけど、出てくる回文が面白いのでおすすめです。

「探偵の孤影」
とある街の古ぼけたビルに探偵事務所を構えるティモシェンコ。
近くのビルでは幽霊が出るというウワサを聞く。
そんなとき足音もなく現れた依頼人、ブロンドの髪の美しい女性、依頼内容は姉の捜索、かつて姉が住んでいたというビル、それは例の幽霊騒ぎのビル。
探偵は調査を開始するが…

ハードボイルドな世界観、これぞ探偵小説というような雰囲気で話は展開していきますが、最後に大オチが存在します。
ありがちな展開ではありますけど、気持ちよく読める短編です。

「いつ入れ替わった?」
このためにこの本を買ったといっても過言ではないです。
S&Mシリーズの短編。少しだけ犀川創平と西之園萌絵の関係も進んでいい感じに…
ほかの短編はいきなり読んでも楽しめますが、これだけは本編のS&Mシリーズを読んでからにしていただきたいです。

以上3編以外に「トロイの木馬」「赤いドレスのメアリィ」「不良探偵」「話好きのタクシードライバー」の全7編の短編集です。
文章も簡素でありながら良く整理されていて、とても読みやすく、さらっと読める短編集としていかがでしょうか?

虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) Book 虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX)

著者:森 博嗣
販売元:講談社
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小説「GOTH」乙一 角川文庫

小説「GOTH」乙一 角川文庫

リストカット事件
犯人は被害者を昏倒させて、その間に手首を切断し持ち去る…
そんな事件が多発する中「僕」と森野夜は出会う。
その後も周囲では猟奇的な事件が次々と引きおこされる。
「僕」と森野夜はその犯人たちを追い、その内面に触れようとする…
人間の残酷な面を覗きたがる者(GOTH)

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第三回本格ミステリ大賞受賞作
読み始めは「これってミステリなのかな?」という感じでしたけど、終盤の展開はミステリそのものです。
文章がすごくスピーディで、先が気になることと相まってどんどん読み進めてしまいます。
「僕」と夜のその微妙な距離感、でも同じ臭いを感じ惹かれる心。
冷静に淡々と進んでいく物語の中で登場人物たちの感情がより引き立ちます。
叙述トリックがちりばめられていますから、油断の無いように読み進めてください。

GOTH 夜の章 Book GOTH 夜の章

著者:乙一
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GOTH 僕の章 Book GOTH 僕の章

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