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2006年8月

小説「霧越邸殺人事件」綾辻行人

小説「霧越邸殺人事件」綾辻行人

劇団「暗色天幕」の8人が信州の山奥で猛吹雪に遭遇する。
その8人が吹雪の中を彷徨い歩いていると目の前に洋館「霧越邸」が現れる。
館に入れてもらって、しばしの休憩をするが、吹雪は止まない、電話も通じない、
まさに「吹雪の山荘」という状況の中、連続殺人が起きる…

「吹雪の山荘」という設定や登場人物は、ありふれていて面白味に欠ける。
しかし「館」そのものの表情や、意志を持った「館」など、この本の主人公は館なんだと、気がつくとそれがとても新鮮で面白いです。
「館シリーズ」の綾辻行人の作品ですが、「館シリーズ」ではどちらかというと、建築家中村青司の意志や館の主の意志が強く現れていましたけど、この作品の館は、館自体の意思が前面に出ていて、「館シリーズ」とは似て非なるものであると感じます。
非常に完成度が高くてとてもお勧めな一作です。

Book 霧越邸殺人事件

著者:綾辻 行人
販売元:新潮社
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コミック「Rozen Maiden」PEACH-PIT

コミック「Rozen Maiden」PEACH-PIT

深夜にアニメでやっていたのを見て、原作も読んでみようと購入。
不登校でひきこもりの主人公桜田ジュン。
ある日、趣味の怪しいもの通販にまぎれて、動いてしゃべるアンティーク人形「真紅」が届く。
人形師ローゼンの作った、その人形達は、自らの存在価値をかけてアリスゲームで戦う。
真紅のパートナーとして、ジュンはその戦いに巻き込まれていく…

最初に読んで感じるのはアニメ版とのノリの違いというのか、シリアスなようで笑えるコマもあって、これはこれでメリハリがきいていますね。
主人公の心理描写や人形達との交流によって起こる心の変化、そういった細かな機微をうまく表現できていて感情移入しやすいです。
話が進むにつれて、登場人物?もふえてきて、多少これは狙いすぎなんじゃないかなぁ…と思うところもありますが、話の続きも気になってついつい読んでしまいますね。
まだ、完結していない原作ですけど、これを機会に手に取ってみてはいかがでしょうか?

ローゼンメイデン 1 (1) ローゼンメイデン 1 (1)

著者:PEACH-PIT
販売元:幻冬舎
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ローゼンメイデン 2 (2) ローゼンメイデン 2 (2)

著者:PEACH-PIT
販売元:幻冬舎
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Rozen Maiden(3) Rozen Maiden(3)

著者:PEACH-PIT
販売元:幻冬舎
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Rozen Maiden(4) Rozen Maiden(4)

著者:PEACH-PIT
販売元:幻冬舎
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ローゼンメイデン 5 (5) ローゼンメイデン 5 (5)

著者:PEACH-PIT
販売元:幻冬舎
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ローゼンメイデン 6 (6) ローゼンメイデン 6 (6)

著者:PEACH-PIT
販売元:幻冬舎
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Book Rozen Maiden (7) 初回限定版

著者:PEACH-PIT
販売元:幻冬舎コミックス
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小説「完全無欠の名探偵」西澤保彦

小説「完全無欠の名探偵」西澤保彦

遠く離れて暮らす孫娘りんのため、大富豪がお目付役として送り込んだ青年山吹みはる。
彼の前に出ると誰もがおしゃべりになってしまう。
そして、誰もが自分の中の記憶の糸を辿り、隠された意外な真相へと導かれる…

この作品のキーワードは「偶然」です。
「完全無欠の名探偵」みはるのもとに、あらわれるいろいろな人々、人々はなぜか多弁になってしまう、本当は話すつもりの無かったこと、自分達の身の回りで起きた事件を話し出す。
一見なんの関係もないような個々の「人・話・事件」が、うまく絡み合っていてすごく気持ちいい。

完全無欠の名探偵 完全無欠の名探偵

著者:西澤 保彦
販売元:講談社
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小説「Xの悲劇」エラリー・クイーン 大久保康雄 訳

小説「Xの悲劇」エラリー・クイーン 大久保康雄 訳

海外ミステリ界の大御所エラリー・クイーンのあまりにも有名な四部作の第一作。
満員電車の中でおこなわれた毒殺事件の謎。
この謎を解くよう警察から要請を受けて、今は舞台を退いて山荘で隠退生活を送っている元舞台役者ドルリー・レーンが動き出す。
クイーンの特徴でもある論理的な謎解きや劇に見立てた凝った構成など、遊び心も忘れない古典ミステリーの代表作。

わたしはあまり海外物の小説は好きじゃない。
というのも、言葉のニュアンスが肌に合わない。(翻訳者にもよると思うけど)
だから、どうしても、読書のペースが乱されて、物語に集中できない。
その点が、名作と呼ばれる作品だけに凄く残念だった。
(原本が読めればとも思うけど、英語力が…)
しかし、この「Xの悲劇」は、そのテンポの良さ、とにかく理詰めで謎にアプローチするという論理的姿勢、ミステリとしては文句のつけようがありません。
自分にあった訳の本を見つけて、もう一度是非読んでみたい1作です。

また、物語の展開の仕方など、現代の作家にも多大な影響を与えていることはいうまでもありませんね。

Book Xの悲劇

著者:エラリー・クイーン,エラリイ クイーン
販売元:早川書房
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小説「十角館の殺人」綾辻行人

小説「十角館の殺人」綾辻行人

最近読んだ小説というわけではないですけど、わたしにとって思い出の1作なので紹介したいと思います。
現在では新本格の大物作家になっていますけど、この作品は綾辻行人のデビュー作。

7人の人間が孤島へ行き、そこでひとりまたひとりと殺されていき、最後には…
というように基本はクリスティの「そして誰もいなくなった」と同じです。
しかし、そこは新本格の旗手といわれる筆者だけあって、一筋縄ではいきません。
巧妙な伏線を使った叙述トリックは今読んでもとても新鮮ですね。

実はこの小説はわたしが始めて読んだミステリ小説でした。
当時の読み進めていくうちに感じたドキドキ感やラスト近くの例の一行を読んだときのあの衝撃!
しばらくなにが起きたのかわからなくて。大げさではなく、それほどのショックだった。
その感覚だけは、いまでもはっきりと覚えています。

それ以降、同じ感覚を味わいたくて多数の小説を読み漁っていますけど、なかなか出会えていない。
また「やられた!」とひとり唸ってみたいものです…

十角館の殺人 十角館の殺人

著者:綾辻 行人
販売元:講談社
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小説「ブレイブ・ストーリー」宮部みゆき

小説「ブレイブ・ストーリー」宮部みゆき

現実の世界、ごくごく普通の生活を送っている主人公の亘。
しかし、突如現れる父親の不倫相手、それによって家庭は崩壊し、父親も家を出てしまう。
悲嘆に明け暮れる母の姿を見て、亘は運命を変えることのできる女神が住むという世界「幻界」へ旅にでることを決意する。
その世界は、まるでゲームの中のようで、トカゲ男のキ・キーマ、ネコ娘のミーナなど、仲間達と出会い、女神のいる「運命の塔」を目指すことに…

最近映画化もされた、宮部みゆきさんのファンタジー小説。
宮部みゆきさんの本もたくさん読んできましたけど、この方は本当に多彩な作品を書きますね。
「模倣犯」のような現代的なミステリーから、「本所深川ふしぎ草紙」のような下町人情の時代小説まで
それもこれも自分の興味のあることや、趣味が幅広いからなせる業なんでしょうね。
著者は大のテレビゲーム好きでも有名で、その趣味はこの作品にもいかんなく発揮されていて、細部にRPGの定番を思わせる展開がちりばめられています。

作品の前半部分は亘の現実世界での生活が書かれていて、その量は作品全体の3分の1近くにもなります。
その内容は、家庭が崩壊していく様子が子供目線で描かれ、ファンタジーや冒険活劇とは程遠い。
読んでいる途中は、長いなぁと思ったり、早く冒険部分に行かないものかと…
それに、亘の幻界へ旅立とうとする動機にも納得できませんでした。
亘は単純に「家出した父親に戻ってきて欲しい…」の一心なんでしょうけど、不倫相手の女性が悪というわけでもなく、両親の心が離れてしまっているのに、形だけ元通りにすることになんの意味があるのか…

しかし、結果としては、この前半部分をくどくどとしつこく描くことによって、後半部分の亘の成長をより明確にする効果があったのかと納得しました。
そう考えて読んでみると、この現実的な前半部分とファンタジー的な後半部分が等価に描かれていることこそがこの小説の肝なんだなぁと思えます。

前半部の自己中な思考、支離滅裂な論理、近視眼的な母への愛情…これは子供の子供たる所以なんだと…
そして、亘は幻界で旅するうちに、まわりを見ることを知り、自分で思考し、人の気持ちも理解できる。
そんな、少年が大人へ成長する冒険を描いた物語です。

剣と魔法の純ファンタジーを期待して読むとガッカリするかもですが、作品としてはとてもよくできています。
幻界の魅力的な仲間達やワタルとミツル(亘のライバル)の戦いなど、作品としては少し長いですけど、楽しくて最後まで一気に読んでしまいます。

ブレイブ・ストーリー (上) ブレイブ・ストーリー (上)

著者:宮部 みゆき
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ブレイブ・ストーリー (中) ブレイブ・ストーリー (中)

著者:宮部 みゆき
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ブレイブ・ストーリー (下) ブレイブ・ストーリー (下)

著者:宮部 みゆき
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MMORPG「リネージュ2」

Shot00002最近よく遊んでいるゲームの話。
ゲームといっても、いわゆるテレビゲーム(ファミコンやPS2など)ではなくて、パソコンでプレイするもの。
ジャンルとしては、MMORPGていう、ネットにつないで不特定多数の人と一緒に遊ぶゲーム。
その中の「リネージュ2」というのを最近始めてちょこちょこやってます。

ネットゲームには、以前からいろいろと手を出していて、今までの経歴を思い出すのも困難なくらい。
5年前にファイナルファンタジー11(FF11)と出会って以来、転々としています。
思い出せるものだけでも、FF11・信長の野望Online・ラグナロク・EverQuest2・GuildWarsなどなど…
(ベータテストでプレイしていたものもいれると、さらに数倍になります)

さて、話を戻してリネージュ2です。
このゲームの特徴は、なんといっても美麗なグラフィックではないでしょうか。
アジア人が好きそうな味付けをされたファンタジーの世界。
美男美女のエルフにセクシーなダークエルフ、それにドワーフのおじいちゃん、キャラ設定はロードス島戦記の雰囲気にかなり近いですね。
でも、それだけ美麗なグラフィックをサクサク動かそうとすると、パソコンもそれなりの性能が要求されますし、月額課金制で30日3000円という高額の料金、テレビゲームなどと比べると敷居が高いことは確か。

ゲーム内容は、典型的な韓国産ネットゲームのつくりを踏襲していて、いわゆる「クリックゲー」といわれるものです。
敵を探してマウスでクリック…
敵を探してマウスでクリック…
お世辞にもゲーム性が高いとはいえませんが、こういう単純作業にこそ中毒性がある気もする(笑
レベルによって装備できるものが決まっているから、次の装備のため…と、ついついプレイしてしまう。
それもこれも、美しいグラフィックが見たいがため…
やっぱり、このゲームの最大のウリはそこにあると思いますね。

金策が大変だったり、初心者PKがいたりと、新規にはやさしくないゲームではありますけど、興味があってプレイ環境もある方は、是非一度プレイされてみてはいかがでしょうか。

リネージュIIクロニクル5 ~血の盟約~ ビギナーズキット リネージュIIクロニクル5 ~血の盟約~ ビギナーズキット

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発売日:2006/08/25
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映画「フライトプラン」

フライトプラン

レンタルDVDで「フライトプラン」を見たのでその感想です。
主演:ジョディ・フォスター

あらすじ
ある日、ジョディ・フォスター扮する主人公の夫がマンションから転落し謎の事故死をしてしまう。
主人公は事故で亡くなった夫の遺体を引き取り、6歳の娘と共に故郷へ帰ることに。
ところが、離陸まもなく機内から娘の姿が消えてしまう。
主人公は娘が迷子になっているんじゃないかと機内をくまなく捜すが、
しかし、ほかの乗客はおろか乗務員の誰一人として娘を見た者がいない。
さらには搭乗記録にも名前がないことがわかり、すべて狂言なんじゃないかと主人公が疑われだす。
それでも必死に娘を捜す主人公…。

と、まあ、導入部分だけを見るとなかなか面白そうな作品なんですけど、
後半のぐだぐださと、オチの切れ味のなさが致命的ですね。
「機内での密室ミステリー」という設定は面白かったし、前半の演出も引き込まれるものがあった。
でも、やっぱり、肝心の謎解き部分に無理があったし、ご都合主義的でしたね。

だけど、ただの駄作というわけではなく、気楽に観る映画としてはテンポもよいですし、
ジョディ・フォスターのがんばりもあって、安心して観られる映画になっています。

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とりあえず

知人に勧められたこともあって、ブログなるものを始めてみる。

といっても、私自身これといった思想も主張もなくすごしてきた人間なので、

いったい、なにを書いたらいいものやら…

まあ、とりあえずは、見たり聞いたりしたものの感想などを書いてみようかな。

趣味は読書なので、小説は結構よく読んでると思うし、ここに感想でも書いておけば

読書済みの本を忘れて2度買いすることも減るかな…とも(笑

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